理学療法士でトレーナーの庵野拓将さんが書いた「科学が証明した最強の筋トレ」が気になるんだけど、どんな本なのかな?
こんな悩みを解決します。
- 記事の内容
- 「科学が証明した最強の筋トレ」の要約
- 「科学が証明した最強の筋トレ」がおすすめの人
理学療法士の庵野拓将さんは、けがや病気をした患者やアスリートのトレーナーとして、これまで延べ6万人の体づくりに携わってきた人です。筋トレについて経験則や感覚ではなく、最先端の研究結果をもとに「正しい筋トレ方法」の発信を行っています。
本記事を読むことで、著書「科学が証明した最強の筋トレ」はどんなことが書かれている本なのか?要約を知ることができます。また今の自分が読んだ方がいい本なのか?知ることができます。
本記事は3分で読めるので、著書「科学が証明した最強の筋トレ」が気になる方は、ぜひ最後まで読んでみてください
「正しい筋トレのやり方」の教科書的な本
庵野拓将の「科学が証明した最強の筋トレ」を一言で表現すると、「正しい筋トレのやり方」の教科書的な本になります。仕事で例えると、入社した時に渡されるマニュアル的なものです。これさえ読んでいれば、全体像がしっかり理解できる本です。
この本の帯には、「できるだけ多くの人に、正しい筋トレを知ってもらいたい」という庵野拓将の想いが書かれていました。
これまで筋トレを含めスポーツ界では、指導者の経験則によって技術指導が行われてきました。自分が経験して「良い」と感じたことを、自分より若い人に伝えていくというやり方です。
たとえば、「筋トレは重たい重量で、とにかく数をこなすことが重要」「プロテインはトレーニング後の30分以内に飲まないと効果が半減する」といったことです。たしかに経験から得られた体験や学びはとても大切ですが、この経験則によって十分な効果が発揮されていなかったり、ケガにつながる弊害も生じているのは事実です。
庵野拓将さんは自分の経験則から得た知識を後世に伝えるのではなく、やり方が正しいかどうか裏付けされたエビデンス(科学的根拠)をもとに、正しい筋トレの方法を世の中に広めたいという想いで執筆活動しています。
著書「科学が証明した最強の筋トレ」は初心者でも分かりやすいよう、あまり専門用語が使われていないのが特徴です。すべてのページには写真や図解が載っているので、とても読みやすく、またイメージがつかみやすい内容になっています。筋トレ初心者の人ならぜひ一度は読みたい教科書的な本です。
「科学が証明した最強の筋トレ」は大きく分けて4つの構成になっています。ここからは具体的な本の内容がイメージしやすいよう、4つの構成の中でポイントになる部分を要約していきたいと思います。
①正しい筋トレのやり方【理論編】
この章では、効率よく筋肉を付け、理想の肉体を手に入れるために知っておきたいノウハウが解説されています。具体的には下記の項目になります。
- 筋肥大のしくみを知る
- 筋肥大の決め手は「総負荷量」
- トレーニング頻度を考える
- 関節を動かす範囲について
- セット間の休憩時間を考える
- 運動スピードについて考える
- 筋トレと睡眠の関係を考える
ぼくが筋トレ初心者の頃を振り返ってみて、上記の中で「早く知っておけばよかったな」という内容は『筋肥大のしくみ』『筋肥大の決め手は総負荷量』『トレーニング頻度を考える』『セット間の休憩時間を考える』の4つになります。
詳しい内容はここではご紹介できませんが、これを知っているのと知らないとではトレーニングの結果が出るまでの時間に大きく影響すると思います。上記のことを知らないでトレーニングするのは、地図を持たず目的地の方向にただなんとなく進むようなものです。庵野拓将さんのこの書籍を読むことで、地図とコンパスを手に入れることができ、最短で目的地にたどり着くことができるようになります。
②正しい筋トレのやり方【実践編】
2つ目の章では、筋トレの効果を最大限引き出すための正しいやり方が解説されています。具体的には下記の項目になります。
- 筋トレ前にストレッチは必要か?
- 最高のウォームアップとは何か?
- 筋トレのBIG3のやり方(ベンチプレス・スクワット・デッドリフト)
多くの人がトレーニングする前にストレッチをやっていますが、ストレッチが果たして効果があるのかどうか?エビデンスデータ(科学的根拠)をもとに解説されています。ストレッチについては、ぼくも含め過去からの体験や感覚でやっている人がほとんどなので、正しいストレッチ方法はおさえておきたい内容です。
正しいBIG3のやり方のページは、とても見応えがあります。正しいやり方がエビデンスデータをもとに紹介されているからです。また写真付きで手や足の位置のポイントが示されていたり、フォームのOKパターンとNGパターンが載っているので、とてもイメージしやすいです。
最短で効果を出したいなら、BIG3は外せない種目です。正しいやり方を知らないまま続けていても、成果は出ません。また違ったフォームで続けていることで、本来鍛えたい部位以外に負荷がかかってしまい、ケガにつながる恐れもあります。ぼくが初心者の時、この本に書かれているNG項目をいくつかやっていたので、早くこの本に出会っていたら、、と思います。
③正しいたんぱく質の摂取法&筋トレ食レシピ
3つ目の章では、筋肉を強化するための「食」にフォーカスした内容が書かれています。具体的には下記の項目になります。
- たんぱく質の摂取が必要な理由
- たんぱく質を摂取するタイミングや量
- 筋量を増やすための裏技
- サプリメントの上手な摂取方法
- 「プロテイン」+「糖質」に込められて意味
- 自宅でカンタンにできる筋トレ食レシピ
上記の中でもっとも読み応えがあるのは「たんぱく質を摂取するタイミングや量」についてです。
「プロテインはトレーニング後の30分以内に飲まないとダメ」「トレーニングしているなら、たんぱく質は体重の2倍摂る必要がある」とみなさん思っていると思います。ぼくもこの本を読むまでそうでした。ただこれはこれまで筋トレしてきた人の経験則から言われている内容です。
この本では上記の内容について、エビデンスデータをもとにそれが正しい方法なのかどうかくわしく解説されています。目からウロコが落ちることばかり書かれているので、ここはぜひ読みたい項目です。
④正しい筋トレに導くQ&A
最後の4つ目の章では、正しいと思って実践してきたトレーニング法、食事法が実は間違いだったといったトレーニーあるあるについてQ&A形式で書かれています。具体的には下記の項目になります。
- 筋トレを行う効果的なタイミング
- 鍛え上げた後の肉体の維持は?
- たんぱく質を多く摂取すると肝臓を壊す?
- トレーニングを続けるためのコツ
- アクティブ・クールダウンの効果
- 筋トレで「病気に強いカラダ」になれる?
- 筋肉強化で精神面の安定が得られる?
上記の中でもっとも参考になるのは「筋トレを行う効果的なタイミング」と「たんぱく質を多く摂取すると肝臓を壊す?」の2つです。
トレーニングは朝か夜?どの時間帯が効果的なのか?エビデンスデータが紹介されているので、新たな発見ができます。
たんぱく質と肝臓に関する問題は、プロテインを飲む人なら誰もが一度は不安に感じたことがある問題です。この章を読むとそのモヤモヤがスッキリします。
庵野 拓将「科学が証明した最強の筋トレ」がオススメな人
庵野拓将さんの「科学が証明した最強の筋トレ」がおすすめの人は、下記の方になります。
- これから筋トレを始める人
- 筋トレ初心者~中級者
大会を目指しているような筋トレ上級者の方は、この本に書かれている内容はすべて知っていると思います。週5~6くらいの頻度でトレーニングしている上級者の方がこの本を読むと、少し退屈に思うかもです。
一方、これから筋トレを始める人やトレーニング中級者の人であれば、ぜひこの本を一度手にとってもらいたいと思います。ぼくはトレーニング歴5年目ですが、「えっ、そうなんだ」「今までみんながやっているからやっていたけど違ったんだ」という発見がいくつかありました。
筋トレ初心者~中級者の方全員に、この本を読んでもらいたいと思います。毎月8,000円前後のジムに通っていてなかなか成果が出ない、筋肉があまり付かないと感じているなら、もしかすると正しい方法でトレーニングできていないかもです。正しい目的地に着くために、地図とコンパスを手に入れましょう。
その他の書籍については、下記の記事を参考にして下さい。